数兆円規模にのぼる資産数兆円の内訳と詳細を精査すると、その90%以上が創業者利益として保有する自社株の時価評価額で占められていることが分かります。しかし、富豪たちの真の強さは「含み益」の大きさだけにとどまりません。注目すべきは、保有株式から生み出される巨額の現金収入です。
富裕層保有株配当金収入の規模は、一般の想像を遥かに絶します。例えば、ファーストリテイリング株から柳井氏一族に支払われる年間配当金は数百億円規模に達し、キーエンスの滝崎氏やサントリーの佐治氏一族にも毎年莫大なインカムゲインが流れ込みます。
こうした圧倒的な配当キャッシュフローは、以下のような循環を生み出しています。
・国内外の一等地におけるプライム不動産の取得
・国内外の有望スタートアップやプライベートエクイティへの再投資
・現代アートやクラシックカー、慈善財団への基金拠出による資産保全
日本の富豪総資産額推移を長期で見ても、株高による資産価値の上昇と、配当による強固な現金の蓄積という両輪が、日本のメガ富豪層をより強靭な存在へと押し上げているのです。