番組の感動を何倍にも増幅させていたのが、スタジオで温かく見守るキャスト陣の存在だ。司会を務めた徳光和夫の情に厚い眼差しと、VTR終盤で見せる溢れんばかりの涙は、視聴者の感情と見事にシンクロしていた。パネラーの相田翔子が見せる大らかで優しいリアクションも、緊迫した現場の空気感を和らげる心地よいクッションとなっていた。
さらに忘れてはならないのが、渡辺篤史による静けさと温もりをたたえたナレーションである。時に淡々と、時に慈しみ、旅人と現地の家族を繋ぐ語り口は、今なお多くの人々の耳奥に残っている。制作を担った毎日放送と系列のTBSテレビによる丁寧な番組作りは、当時のテレビ界においても際立った光を放っていた。