芸能界屈指の「おしどり夫婦」として知られていた香坂みゆきとタレントの清水圭。四半世紀以上、実に28年余りにわたって築き上げた夫婦関係の終焉が明らかになった際、世間に走った衝撃は小さくなかった。派手なトラブルやスキャンダルが報じられたわけではない。それだけに、なぜ熟年離婚に至ったのかという真相には多くの憶測が飛び交った。
関係者の証言や当時の状況を紐解くと、背景には子育てのひと段落と、互いの目指す生き方の乖離があったことが浮かび上がる。2人の息子が成人し、親としての責任を果たし終えたタイミングで、それぞれの残りの人生をどう過ごすかという問いに直面した。清水圭が芸能活動の第一線を退き、実業家としての生活や独自の趣味の世界へ軸足を移していく一方、香坂みゆきはテレビや舞台など表現者としての歩みを止めなかった。
憎しみ合っての破局ではなく、互いの自立を尊重した上での「卒婚」に近い選択。離婚成立後もドロドロとした対立関係にはなく、それぞれが干渉しすぎない大人の距離感を保ちながら、それぞれの生活を静かに営んでいる。