国際Aマッチにおける日本の対ブラジル戦績は、これまで13戦して0勝2分11敗。得点は通算でわずか5ゴールにとどまり、失点は35点を超えている。数字だけを切り取れば圧倒的な劣勢であり、セレソンの厚い壁を証明する無慈悲なスコアシートが並ぶ。
初対決となった1989年の国際親善試合(0-1)以降、日本は幾度となく王国の洗礼を浴びてきた。1995年のアンブロ・カップにおける1-2の惜敗、2006年ドイツW杯グループステージでの逆転負け(1-4)など、善戦の記憶すら最終的には個の決定力によってねじ伏せられてきたのが歴史の真実だ。
しかし、勝率ゼロという絶望的なデータの奥底に、確かな進化の芽が刻まれている。初期の対戦ではボール奪取すらままならなかった日本が、近年ではボール保持率や枠内シュート数において互角の局面を作り出す頻度を格段に増やしている。