宇都宮駅からバスで約30分。大谷(おおや)地区に足を踏み入れると、風景は一変する。巨大な岩壁がそびえ立つ独特のロケーション。その真骨頂が「大谷資料館」の地下採掘場跡だ。
坑内の広さは約2万平方メートル。野球場がすっぽり入るほどの巨大な地下空間には、静寂とひんやりとした冷気が満ちている。坑内気温は年間を通して平均8度前後。かつて切り出された石の肌に、幻想的な照明や現代アートが映し出される光景は、まるで映画のワンシーンだ。コンサートやイベントのロケ地にも使われるこの「地下神殿」は、日常の騒々しさを忘れさせてくれる。