当然ながら、科学的な視点に立てば、これらはすべて「確証バイアス」で説明がつく。人間は、自分の信じたい仮説に合致する情報ばかりを記憶し、反する情報は無視する傾向がある。東原氏がブログで何百もの事柄に言及し、そのうち9割以上が何事もなく過ぎ去っていても、残り数パーセントの「不幸な偶然」だけがクローズアップされ、記憶に刻まれるのだ。
また、彼女が注目度の高いイベントや大企業、有名アスリートについて書くことが多かった点も無視できない。分母が大きければ大きいほど、その後に何らかのトラブルや敗北が発生する確率は自然と高くなる。確率論的に見れば必然の帰結なのだが、ストーリー性を求める人間の脳は、そこに「見えない呪い」の糸を紡ぎ出してしまうのだ。