「東扇島は単なる物流の通過点ではない。人が集い、滞在し、新たな賑わいを生み出す拠点へと進化させる」。川崎市役所の庁舎で取材に応じた川崎市長の福田紀彦氏は、熱を込めてそう将来像を明かした。長年にわたり物流・国際港湾産業の重鎮として機能してきた同地区だが、市が掲げる構想は従来の産業基盤の維持にとどまらない。
川崎市役所が進める最新構想では、広大な港湾用地の一部を民間事業者に開放し、大型エンターテインメント施設や屋外スポーツリゾート、さらには環境配慮型の次世代エネルギー実証拠点を誘致する計画が盛り込まれている。国際的な物流ハブとしての高い機能を維持しつつ、週末には家族連れや若い世代が大勢訪れる複合型の都市エリアへと転換を押し進める構えだ。