SNSやネット掲示板などで定期的に浮上するのが「キルケラン12年が終売になったのではないか」という憶測です。しかし、結論から言えばキルケラン12年は終売しておらず、現在もフラッグシップボトルとして継続生産されています。
では、なぜこのような終売説が定期的に拡散されるのでしょうか。その理由は、グレンガイル蒸留所の「バッチリリース制」にあります。
大手メーカーのように通年で均一に製品を出荷し続けるのではなく、グレンガイル蒸留所では仕込みと瓶詰めのタイミングに合わせて年数回のバッチ単位で世界各国へ原酒をシッピングします。そのため、日本市場への輸入が行われる月には一時的に専門店の店頭に並ぶものの、それが数週間で完売すると、次のロットが入港するまでの数か月間、国内の流通在庫が完全にゼロになる空白期間が生じます。
この「数か月にわたる店頭からの完全消失」を目の当たりにしたユーザーが「ついに終売か」と早合点し、情報が伝言ゲームのように誇張されてネット上に広がったのが噂の真相です。蒸留所側の公式発表資料や正規輸入代理店(ウィスク・イー)の取り扱いラインナップを見ても、12年はコアレンジの中心として位置づけられており、生産中止の事実は一切ありません。