東力という名前を目にした際、まず多くの方が疑問を抱くのがその正確な「読み方」です。作家・イラストレーターとしての本名は「ひがし りき」と読みます。日本国内の著名人検索では、かつて存在した同姓同名の政治家(あずま・つとむ氏)や石川県金沢市に実在する町名(ひがしりきまち)と混同されるケースが散見されますが、文化・出版シーンで脚光を浴びるクリエイターは「ひがし りき」氏です。
1972年、伝統文化と現代アートが息づく石川県金沢市出身。年齢は50代を迎え、表現者として円熟期に差しかかっています。大学は国内トップクラスの芸術系名門である筑波大学芸術専門学群総合造形コースを卒業。造形や空間把握、色彩設計に関するアカデミックな基礎を徹底的に叩き込まれたことが、後の絵本制作における立体的な画面構成や卓越した光の演出へと結実しています。
卒業後はグラフィックデザインの実務経験を積み、視覚伝達のプロフェッショナルとしての下地を構築。その後、自身の表現手段として絵本の世界へ本格的に舵を切りました。商業デザインで培った「読者の視線誘導」や「余白の美学」と、金沢の自然や街並みから得たインスピレーションが融合した作風は、デビュー当初から業界関係者の間で大きな注目を集めることとなりました。