1983年、パリで誕生したKOOKAI(クーカイ)は、それまでのレディース・プレタポルテの概念を覆す存在だった。創業者であるPhilippe de Hesdin(フィリップ・ドゥ・エスダン)とJean-Mardirosian(ジャン・マルディロシアン)のふたりは、若々しく洗練されたデザインを手の届く価格で提供するという革新的なアイデアを提示した。
洗練された「パリジャン・シック」の美学は、日本上陸と同時に一世を風靡した。ボディコンシャスなニットウェアや鮮やかなカラーリングは、働く女性たちのシンボルとなったのだ。しかし、ファストファッションの台頭や国内ブランドの成長により、従来のポジショニングを維持することが次第に困難になっていった歴史がある。