この名コンビが誕生した背景には、激動の歴史が存在する。生みの親であるH・A・レイとマーガレット・レイ夫妻は、第二次世界大戦下のパリから自転車で脱出する際、風呂敷に『おさるのジョージ』の原稿を忍ばせていたという逸話はあまりに有名だ。
日本では1954年、岩波書店が『ひとまねこざる』シリーズとして翻訳出版を開始。戦後日本の児童文学出版において、子どもたちに夢と冒険の尊さを教える決定打となった。当時から黄色い帽子のおじさんは、危険な世界からジョージを優しく見守る絶対的なセーフティネットとして機能していたのだ。