そうした葛藤の果てにリリースされたのが、大きな話題を呼んだヌード写真集だった。世間の甘い幻想を完全に裏切るその決断は、単なるショック療法ではなかった。トップ写真家との静謐な対話の中で生み出されたカットの数々は、光と影を緻密にコントロールした芸術写真としての精度を極めていた。
肉体の造形美だけでなく、レンズを見つめる瞳の強さや、一瞬の立ち姿に宿る圧倒的な感情。それまでのテレビ画面では決して見せることのなかった陰影豊かな表情が収められており、それは「脱ぐ」という表面的な行為を超えた、ひとつの明確な芸術的ステートメントであった。