画面からブックマークが消え去った時、最初に試すべきはMozilla Firefoxに標準搭載されている自動バックアップ機能からのレスキュー作業だ。多くのユーザーは知る由もないが、ブラウザは裏側で常に利用者の閲覧データとブックマークを監視し、定期的にスナップショットを作成している。
Firefoxの内部では、すべての履歴やブックマーク情報が「places.sqlite」と呼ばれるデータベースファイルに一元管理されている。このファイルが何らかのシステムクラッシュや予期せぬ電源遮断によって破損した場合、ブラウザは安全のために表示をリセットすることがある。しかし心配は無用だ。ブラウザは日々のバックアップとして、独自に圧縮された「JSONLZ4フォーマット」の復元用ファイルを自動生成している。
復元手順は極めてシンプルだ。まずブラウザ右上のメニューまたはショートカットキー(WindowsならCtrl+Shift+O、MacならCmd+Shift+O)で「ライブラリ」ウィンドウを呼び出す。上部に配置された「輸入とバックアップ」ボタンをクリックし、「復元」メニューへカーソルを合わせる。そこには日付が付与された自動バックアップのリストがずらりと並んでいるはずだ。消去される直前の日付を選択するだけで、瞬時に元のブックマーク構造が画面上に蘇る。
もしリストが空表示になっている場合でも諦めてはいけない。「ファイルを選択」オプションから、後述するプロファイル内部の「bookmarkbackups」フォルダーを直接参照することで、暗号化圧縮されたJSONLZ4フォーマットのバックアップ用データを選び取り、手動で強力に流し込むことが可能だ。