本館のシンボルと言えば、1931年に世界初の太平洋無着陸横断飛行を成し遂げた赤き名機、ミス・ビードル号だ。パイロットのクライド・パングボーンらが淋代海岸から飛び立った伝説は、現在のミス・ビードル号太平洋横断飛行プロジェクトへと継承され、日米の友情とフロンティア精神の象徴として燦然と輝いている。復元された鮮やかな赤色の機体を見上げると、木と布とガソリンの匂いすら漂ってくるかのような錯覚を覚える。
圧巻なのが、戦後国産旅客機のパイオニアであるYS-11試作初号機展示事業によって大切に保存・公開されている実機だ。かつて日本の空を切り拓き、航空技術の粋を集めて作られた伝説の機体。その丸みを帯びた胴体とプロペラには、当時のエンジニアたちの意地と熱気が刻み込まれている。間近で観察できるコックピットや重厚なリベットの打ち込みは、見る者の胸を強く打つ。