進化の系譜において約600万年前に枝分かれした人間とチンパンジーは、同じヒト科に属する近縁種だ。全DNA配列の98%以上を共有する彼らと私たちの間には、年を重ねるプロセスにおいても驚くべき共通点が観察される。
毛髪の白髪化や皮膚のたるみ、視力低下といった外見上の変化はもちろん、アルツハイマー病に酷似した脳の神経変性や高血圧などの生活習慣病のリスクが高まる点も極めてよく似ている。現場での密着観察とラボでの先進的な分析が組み合わさることで、彼らの老化メカニズムを紐解く試みは、人間の認知症予防や抗加齢医学の領域にも大きな知見をもたらしている。