教師と生徒の逃避行や妊娠、ヒロインの昏睡といった過激かつドラマティックな展開は、当時の放送基準においても大きな議論を呼びました。制作現場では、単なるスキャンダラスな物語に堕ちないよう、徹底したリアリティと純度の高い感情描写が追求されました。
特に印象的な「自由の国」を求めて2人が逃避行を繰り広げるシーンでは、実際のロケ地で過密なスケジュールの中、極限の集中状態で撮影が進められました。遊川和彦による妥協を許さない台本に対し、松嶋は未知の弱さと強さを繊細に演じ分け、滝沢は光の無垢さと芯の強さを全身で表現。スタッフ陣の間でも「この2人でなければ成立しなかった奇跡のキャスティング」と絶賛された背景があります。