このアート展のニュースが流れた際、塩谷瞬の周辺は静まり返っていた。彼のSNSには、現在取り組んでいる地方創生をテーマにした舞台の稽古風景が淡々とアップされている。関係者によると、彼は今回の絵に関する質問に対し、ただ微笑むだけで何も語らなかったという。
かつての「お騒がせ俳優」の面影は、今の塩谷にはない。40代半ばを迎え、渋みを増した演技は演劇界でも高く評価されつつある。過去の過ちを消し去ることはできない。だが、彼はそれを背負ったまま、舞台の上で生きる覚悟を決めたようだ。今回の絵の登場は、彼にとっても自らの過去と対峙する契機になったに違いない。