昨今の野球界は、毎年新しいデザインや機能性を持つギアが次々とリリースされ、消費されるサイクルが早まっている。その中で、新庄が示した「一つの道具を愛し抜き、手入れをして使い続ける」という姿勢は、SDGsやサステナビリティが叫ばれる現代において、より強いメッセージ性を持って受け入れられている。
「道具を大切にしない奴は、一流にはなれない」。新庄が若手選手たちに送り続けるこの言葉は、彼が16年間使い古したあのグローブがあるからこそ、何よりも重い説得力を持つ。道具と対話し、自分の体の一部になるまで使い込むことの美学が、今再び見直されているのだ。