2009年、松坂桃李は『侍戦隊シンケンジャー』の主役として俳優デビューを飾った。凛とした佇まいと圧倒的な存在感は、当時の子供たちだけでなく、大人たちをも虜にした。あれから17年。今や日本映画界のトップランナーとなった彼が、まさか仮面ライダーのマスクを被ることになるとは、誰が予想できただろうか。
特撮ファンの間では、東映の二大ヒーローブランドである「スーパー戦隊」と「仮面ライダー」の垣根を越えた出演は、時に「禁じ手」とも呼ばれる。しかし、近年の映画界におけるボーダーレス化の流れと、松坂自身のキャリアの成熟が、この奇跡的なクロスオーバーを可能にした。