多くの視聴者が抱く「徳井義実は地上波テレビに復帰できたのか」という疑問に対し、実態は「完全復帰と意図的な距離感の併存」という表現が正確です。
自粛前、日本テレビ系『しゃべくり007』『今夜くらべてみました』など、民放キー局のプライムタイムでメイン司会や重要パネラーを多数務めていた徳井。自粛解除後の2026年秋以降、段階的にゲスト出演や一部番組への復帰を果たしたものの、地上波全国ネットの大型レギュラー番組へ以前とまったく同じ規模で返り咲くことには慎重なプロセスが踏まれました。
コンプライアンス基準が厳格化した民放キー局において、スポンサー企業は公金や税にまつわる不祥事に極めて敏感です。そのため、全世代向けのファミリーバラエティで番組の「顔」となるMC復帰には依然としてハードルが残る一方、深夜帯や読売テレビ・関西テレビなどのローカル局、さらには配信プラットフォーム(Netflix、Amazon Prime Video等)では重用が続いています。
特筆すべきは、相方である福田充徳との関係性です。騒動直後、福田が一人でコンビの看板を守り続けた期間を経て、二人は原点である劇場漫才へと回帰しました。ルミネtheよしもとの出番では、自らの税金騒動を福田が鋭くツッコミ、徳井が哀愁とトボけた表情で返す「自虐と昇華の漫才」を確立。劇場に足を運ぶお笑いファンからは「ピンチをくぐり抜けたことで、かえってM-1王者時代のコンビのグルーヴ感が蘇った」と極めて高い評価を得ています。