Q1:ステロイドパルス療法の点滴が予定時間(2時間)より早く、1時間未満で落ちてしまいました。看護師として直ちに何をすべきですか?
A1:直ちに点滴を微小維持(または一時停止)にし、患者のバイタルサイン(血圧・脈拍・SpO2)と自覚症状(動悸、胸苦しさ、めまい、嘔気)を最優先で確認してください。同時に心電図モニターを装着して致死性不整脈の有無を観察し、ただちに担当医に「滴下速度が早まった経緯と現在のバイタルサイン・心電図所見」を正確に報告します。その後は医師の指示に従い、利尿状況の確認や電解質(K・Na)の採血フォローを行います。
Q2:パルス療法中の患者が「目が冴えて眠れない」「イライラして落ち着かない」と訴えています。看護師はどう対応すべきですか?
A2:まず、その症状がステロイドの薬理作用による中枢神経興奮(ステロイド精神症状・不眠)であることを患者に分かりやすく説明し、「あなたの心が弱いわけではなく、薬が抜けていけば回復する一時的な現象」であることを伝えて精神的孤立感を和らげてください。その上で、就寝前の照明調整や静穏な環境を確保し、我慢させずに医師と連携して睡眠薬や抗不安薬の頓用投与を積極的に検討します。
Q3:退院後にステロイド内服薬へ切り替わった患者が、絶対に避けるべきNG行動は何ですか?
A3:最大のNG行動は「自己判断による内服の中止・減量・飲み忘れの放置」です。パルス療法後、患者自身の副腎はステロイドホルモン(コルチゾール)を作る機能を一時的に休止しています。この状態で薬を中断すると、体内のステロイドが枯渇して血圧低下、低血糖、ショック状態に陥る「急性副腎不全(ステロイドクリーゼ)」を引き起こし、生命に関わります。体調が悪くて内服できない場合(嘔吐や下痢)でも、自己判断で止めず直ちに主治医に連絡するよう指導を徹底してください。