演劇のヒットに伴い、物語の舞台である大阪市北区の「露天神社(お初天神)」には、連日多くの若者が詰めかけている。
しかし、その光景はかつての観光地巡りとは異なる。スマートフォンをかざすと、AR(拡張現実)でお初と徳兵衛のホログラムが現れ、境内の歴史を解説してくれる。
参拝客は、絵馬に願い事を書くだけでなく、デジタル上の「追悼スペース」にメッセージを残していく。現実の神社とデジタル空間が融合した新しい形の「聖地巡礼」は、地域の活性化に貢献する一方で、静謐な信仰の場としての雰囲気を損ねるという苦情も一部で出ている。