街角の小さなカフェでデンジと出会った少女・レゼ。その正体は、旧ソ連のアジトで幼少期から人体実験を受け、兵器として育て上げられた「ボムの悪魔」の皮肉な宿主、すなわち武器人間である。可憐な笑顔の裏に隠された計算し尽くされた冷徹さは、初読者に強烈なトラウマと衝撃を与えた。
彼女の戦闘能力は極めて異質かつ圧倒的だ。首に仕込まれたピンを抜くことで爆発とともに変身を遂げ、自らの身体の一部を爆薬に変えて爆風による超高速移動や遠距離攻撃を展開する。肉弾戦の爆破力はもちろんのこと、手裏剣のように飛ばす指関節の爆弾など、その戦術的応用力は作中でもトップクラスを誇る。
しかし、彼女の最も恐ろしい点であり同時に魅惑的な点は、その戦闘能力そのものではなく「人間らしさ演じる技術」であった。デンジに対する甘い仕草や言葉の端々に散りばめられた好意は、暗殺作戦の一環でありながら、同時に彼女自身の本音でもあったという二重構造が、このキャラクターの深みを形作っている。