走る列車の中で提供される料理と聞くと、軽食を想像する人もいるかもしれない。しかし、この丹波くろまつ号で味わえるのは、地元のシェフが腕を振るう本気のフルコースや本格スイーツだ。丹波・丹後エリアが育んだ旬の食材、新鮮な日本海の幸、そして豊かな大地の恵みが一皿一皿に美しく盛り付けられて登場する。
今回の乗車で提供されたコースでは、地元の和牛や朝採れ野菜の旨味が口いっぱいに広がり、添えられた地酒や地ワインとの相性も抜群だった。ダイニング列車「くろまつ」プロジェクトが追求する「地産地消の美食」は、単なるグルメ観光列車の枠に収まらないレベルの高さを実感させる。流れる景色を調味料に味わう一食は、まさに至福のひとときだ。