近年、この馴染み深い案内標識が意外な形で若者世代の関心を集めている。PCゲームプラットフォームのSteamで世界的ヒットを記録したインディーゲーム『8番出口』の存在だ。無限に続く地下通路から脱出を目指すゲームプレイの中で、壁に掲げられた標識や異変の違和感が強烈な没入感を生み出した。
テレビメディアのNHKでも標識デザインの認知構造や認知心理学的な効果が特集されるなど、ゲームをきっかけにピクトグラムの持つ「無意識に人を導く力」が再評価されている。普段は見過ごしがちな通路標識の一つひとつに、人間工学に基づいた高度な意図が込められていることに多くの人々が気付き始めたのだ。