スマートフォンで何でも数タップで買える時代に、若者たちがこの店舗を目指す理由は「偶然の出会い(セレンディピティ)」にある。アルゴリズムが弾き出す「あなたへのおすすめ」は効率的だが、予想を超える驚きはない。
通路を曲がるたびに現れる、聞いたこともないマイナーな漫画、絶版になったバンドTシャツ、一昔前の懐かしいおもちゃ。予期せぬカルチャーとの衝突こそが、デジタルネイティブ世代にとって最も新鮮で刺激的なコンテンツとなっているのだ。
さらに、買い取り査定を待つ間の緊張感や、クレーンゲームで目当ての景品をゲットした瞬間の歓喜など、五感をフルに使った体験の価値が高まっている。「ネットで探せばあるかもしれないが、自分の手で掘り出したという感覚が重要なんだ」と、若者の常連客は語る。