閉館への引き金となったのは、間違いなく2026年代前半を襲ったパンデミックと、それに伴うブライダル市場の急激な縮小だ。大人数を集めた派手な披露宴は敬遠され、家族だけの少人数挙式や、写真だけを残す「フォトウェディング」へとトレンドは一気にシフトした。
さらに深刻なのは、若者の結婚者数そのものの減少だ。「ナシ婚」層が増加する中で、広大な敷地と豪華な宴会場を維持するコストは、ホテル経営において重い十字架となった。かつて憧れの的だった「郊外型総合結婚式場」というビジネスモデル自体が、時代の曲がり角を迎えていたのだ。