スコアボードに「0」が並ぶ重苦しい展開を打ち破ったのは、一瞬の隙を見逃さない打線の集中力だった。楽天打線はクリーンアップを中心に粘り強く球数を選び、カウントを有利に進める緻密なアプローチを徹底。ファールで粘った末の右前適時打が、待望の先制点をもたらした。
対するオリックスも指をくわえて見てはいない。中盤以降、相手投手の疲労を見抜いた若手スラッガーが鋭いライナーで中外野を破り、すかさず同点に追いつく。ベテランの熟練した選球眼と、若手の物怖じしないスイングが交互に火を噴く攻防は、観る者に野球本来の醍醐味を痛感させた。