根元から穂先まで、一切の無駄なく使い切ることができる点も、現代の環境意識が高い消費者から絶大な支持を得ている理由だ。中心部の白い茎部分は生のまま刺身やサラダ、あえ物に。やや硬い外側の皮は細切りにして香ばしいきんぴらに。そして先端の緑豊かな穂先は、天ぷらやパスタの具材として香りを際立たせる。
「ひとつの食材を丸ごと味わい尽くす」という日本の伝統的な食文化の知恵が、世界的ムーブメントであるゼロウェースト(ゴミゼロ)の思想と見事に合致した。家庭での調理においても、廃棄率が極めて低いエコな野菜として、フードロス削減に貢献するアイテムとしての地位を確立しつつある。