プロのクリエイターだけでなく、趣味でイラストを描く人々の間でも「おばけ」は絶大な人気を誇る。人間の身体構造を厳密に描く必要がないため、デッサン力に不安がある初心者にとってもハードルが低いからだ。
人気イラストレーターたちが口を揃えて指摘する、愛されるおばけを描くコツは実にシンプルだ。第一に「直線を排除し、水滴のような柔らかい曲線でシルエットを作ること」。第二に「目と目の間隔をあえて広めに設定し、脱力感を演出すること」。そして第三に「持ち物やポーズで『生活感』をひとさじ加えること」だ。
例えば、スマートフォンを持たせたり、カップ麺の出来上がりを待たせたりするだけで、途端に親近感が湧くキャラクターへと変貌する。完璧な美しさを目指すのではなく、隙をつくることこそがヒット作を生む鍵となっている。