『ミシュランガイド東京』のビブグルマンに選出された実績は、ソラノイロの革新性が世界基準で認められた瞬間だった。しかし、彼らが真に評価されたのは賞の獲得そのものではなく、食の多様性(ダイバーシティ)に対する真摯なアプローチである。
宗教的背景や食習慣の違い、あるいはアレルギーによって「ラーメンを食べたくても食べられない」という人々が世界中には数多く存在する。ソラノイロは、動物性食材を一切使用しない完全ヴィーガン対応メニューや、米粉などを用いたグルテンフリー麺の提供をいち早く体系化した。同じテーブルを囲み、国籍や嗜好を超えて笑顔で丼に向かい合う光景は、現代の東京における食文化の理想形と言えるだろう。