二人の関係が公になった1980年代初頭、日本のエンターテインメント界は大きな激動の只中にあった。当時すでにトップアーティストとしての地位を確立していた竹内まりやと、独自のサウンドプロダクションで孤高の存在感を放っていた山下達郎。1982年の結婚は、まさに日本の音楽界における「知的な大型カップル」の誕生として大きな話題を呼んだ。
メディアの過剰な喧騒から適度な距離を保ち、作品の質だけで勝負するスタンス。それは結婚当初から一貫していた。家庭というプライベートな空間を守りつつ、互いの音楽的アイデンティティを尊重し続ける姿勢が、40年以上の歳月を経た今も変わらず注視されている。