「顔の違い」を増幅させている最大の要素は、各国のメイク哲学の違いだ。日本の美容シーンでは「抜け感」や「引き算」がキーワードであり続けている。血色感を重視したチーク、肌の地色を活かしたセミマットなファンデーション、自眉を生かしたふんわり眉など、天然の柔らかさを演出しようとする傾向が強い。
韓国のメイク文化は「水光肌(スグァンヒドゥ)」に代表される透明感と、緻密に計算されたグラデーションに集約される。シェーディングで鼻筋と輪郭をしっかり補正しつつ、目元はナチュラルに整え、唇にじゅわっとした血色を与える。全体の統一感と素肌っぽさの両立が追求される。
中国の「ワンホン(網紅)メイク」や「チャイボーグ」スタイルは、強烈なコントラストと洗練された華やかさが特徴だ。マットな白肌ベースに、くっきり描いた漆黒のアイラインと高発色の赤リップ。直線的な太眉で存在感をアピールし、パーツの存在感を最大限に引き出す手法が好まれる。