娘たちの中で最も世間に顔と名前を出し、活発な発信を続けてきたのが三女の松本麗華(りか)氏だ。著書『止まった時計』の出版やメディア出演、自身のSNSを通じ、彼女は「教祖としての麻原彰晃」ではなく「一人の父親としての松本智津夫」の姿を語ってきた。
彼女は幼少期に事件の渦中に置かれ、十分な教育を受ける権利を奪われたことや、事件後に名前や出自を理由に大学入学拒否や就職差別を受けた経験を克明に訴えている。一方で、教団の被害者遺族に対する配慮や、父親の犯罪事実をどこまで直視できているかについては、世間から厳しい批判の声が上がることも少なくない。彼女の発言は常に、加害者家族の被害者性と責任の境界線をめぐる議論の渦中に置かれてきた。