国土交通省が事故物件の告知義務に関するガイドラインを公表してから数年が経過した現在も、現場の曖昧さが完全に解消されたわけではない。自然死か他殺か、あるいは共用部分での事故か室内での出来事かによって、仲介業者の説明義務の範囲には依然として解釈の幅が存在する。
賃貸契約における「次の次の入居者には告知しない」という業界の抜け道や、リフォームによって事件の痕跡を覆い隠す手法に対し、民間の情報共有サイトは強力な牽制として機能している。公的なルールだけでは拾いきれない「生活者のリアルな不安」を埋める補完装置として、サイトが果たす社会的役割は小さくない。