多くの人々にとって彼女はまず「革新的な歌手」として記憶されているが、映画ファンにとっての原点は1996年のデビュー映画『花びら』にある。当時わずか16歳だった彼女は、歴史的悲劇のトラウマを抱えた少女という極限状態の役柄を見事に演じきり、数々の新人賞を総なめにした。
映画関係者の間では当時から「恐ろしい新人が現れた」と語り継がれていたが、歌手としての世界的な大成功によってその圧倒的な演技力は一時的にヴェールに包まれることとなる。しかし、スクリーンへの情熱が絶えることはなかった。独立系映画や低予算作品であっても、心揺さぶられる脚本であれば迷わず飛び込み、圧倒的な存在感で作品の質を引き上げ続けた。