2026年の今、同館の展示手法は大きな進化を遂げている。第1展示室から第5展示室へと続く常設展示では、地球の歴史をたどるプロセスの見せ方が極めてドラマチックだ。恐竜の時代から哺乳類の繁栄、そして人類の登場に至る流れが、緻密なジオラマと最新技術を駆使したビジュアルによってグラフィカルに展開される。
特に目を引くのは、大阪の身近な自然をテーマにした展示エリアだ。私たちのすぐ側にある淀川の生態系や金剛・生駒山地の森が、切り取られた標本群として再現されている。身近なドブネズミや野鳥の標本から、現代の都市部で起きている生態系の変化までリアルに描写。遠い大昔の恐竜だけでなく、「今、自分が立っている足元の自然」へと視点を引き戻す構成が見事だ。