ここ数年、ソーホー ハウスを巡る最大の議論は「混雑」と「クオリティの維持」だった。世界各地で拠点を増設し、会員数を増やし続けた結果、週末のプールサイドやバーラウンジは席を探すのも一苦労という状況が発生。本来の魅力であった「ゆったりとした寛ぎの空間」が損なわれつつあったのだ。
これに対し、運営陣は2026年に向けた大規模な軌道修正を打った。一部の新規拠点における会員募集の一時停止、および入会審査の再厳格化だ。単に肩書や富を持っているだけでは入れない。「今、どのようなクリエイティブな活動を行い、コミュニティに何を還元できるか」。創立初期の原点に立ち返る審査基準の引き締めが、再びブランドの希少価値を高め始めている。