どれほど最高峰のサヴィル・ロウの仕立てを身にまとっても、猫背や前傾姿勢ではすべてが台無しになる。立ち姿ひとつで場を魅了する人物は、共通して骨盤が正しく立ち、肩甲骨が自然な位置に収まっている。背筋がまっすぐに伸びることで、ジャケットの後ろ姿に余計なシワが寄らず、生地本来の持つ滑らかな美しいラインが保たれる。
近年、パーソナルジムや整体で「スーツが綺麗に映える身体づくり」に取り組むビジネスパーソンが急増しているのも、理にかなった動きと言える。身体というフレームが整って初めて、上質な生地はその真価を発揮する。