湯船から上がった後の「時間」にも劇的な革命が起きている。脱衣所を抜けたロビーには、地元のマイクロブルワリーとコラボレーションしたタップルームが佇む。喉を潤す20代のクリエイターと、将棋の手を止めて笑う地元の常連客が、当たり前のように同じカウンターを囲む景観だ。
さらに、本場フィンランドから取り寄せた薪ストーブを設置した本格サウナや、荒川の豊かな地下水を汲み上げた天然水風呂の存在が、熱狂的なサウナ愛好家たちを引き寄せる。「わざわざ電車を乗り換えてでも通う価値がある」。そんな強い動機を生み出すコンテンツの研ぎ澄ましが、連日の賑わいを強固に支えている。