日本全国には「宝」の名を冠した著名な神社がいくつか存在する。宝くじファン聖地として名高い佐賀県の宝当神社や、熊本の宝来宝来神社などはその代表格だが、なかでも独自の文化を誇るのが和歌山県御坊市に鎮座する「宝神社」だ。
この和歌山の宝神社で毎年執り行われる「笑い祭」は、県指定無形民俗文化財にも指定されている異色の神事である。「笑い男」と呼ばれる案内人を先頭に、「笑え、笑え!」という威勢の良い掛け声とともに鈴を鳴らし、地域全体に笑顔と福を招き入れる。笑いこそが最高の宝であり、福を呼ぶ原動力であるという直感的な教えは、現代を生きる私たちにとっても強烈な示唆を与えてくれる。