メインストリートから一本外れた迷路のような路地裏。そこにひっそりと暖簾(のれん)を掲げるマイクロロースタリー(小型焙煎所)探訪も、通な旅人の間で密かなブームとなっている。
客席はわずか数席。店主兼ロースターが世界中の農園から直接買い付けた小規模生産の希少豆を、自作の焙煎機で丁寧に煎り上げる。豆の産地や標高、精製方法による味の違いを店主と語り合いながら選ぶ時間は、格別の贅沢だ。中には、完全予約制で季節のテイスティングコースを提供する店もあり、コーヒーを「飲む」のではなく「鑑賞する」ような体験を提供している。