改札を出てすぐの地下プロムナードは、世界屈指の高級ショールーム街としての顔をさらに強めている。単に商品を並べて売る空間はここにはない。各ブランドがしのぎを削るのは、五感に訴えかける体験型のデジタルインスタレーションだ。
老舗デパートの地下入り口と連続する通路沿いには、次世代のポップアップギャラリーや没入型デジタルアートが連なる。通りすがりの数秒間で歩行者の目を奪う視覚表現の工夫は、都市型リテールの生存戦略そのものと言える。伝統の重みを感じさせる老舗の暖簾と、最先端のライティングが織りなすコントラストは、この場所でしか味わえない。