苅田山笠の舞台となるのは、街の守り神として篤く崇敬されている宇原神社(うばるじんじゃ)です。その起源は永禄年間(室町・戦国時代)にまで遡り、五穀豊穣と悪疫退散を祈願して神輿の巡行に山笠が随行したことが始まりと伝えられています。
半千年にわたり町民の手によって大切に受け継がれてきた祭事は、苅田町秋祭りの象徴として1976年に福岡県指定無形民俗文化財の指定を受けました。町内14地区から繰り出される山笠は、それぞれが独自の意匠と誇りを背負っており、地域コミュニティの強固な絆を今に伝える貴重な生きた遺産です。